猫の避妊手術

今日は、朝からかなり強い風と雨が吹き荒れています。そんな悪天候にも関わらず、朝から患者さんが結構来てくださりました。ありがとうございます。

当院では、出来るだけ小さい傷で避妊手術をします。猫ではだいたい1cmくらいで出来ます。

傷の大小によるメリット、デメリットを考えてみました。

傷を大きく手術

  • 術野を大きくする事で手術をし易くする。
  • 他の臓器の観察が出来る。
  • 出血の発見、対処がし易い
  • 傷が大きい分、痛みも大きい
  • 治りも遅いかも
  • 縫うのに時間がかかる(手術時間が長くなる。)
  • 臓器を空気や光にさらす部分が増えることで、感染や組織損傷のリスクが増す。

傷を小さくする手術

  • 術野が小さい事で子宮を的確に釣り出す技術が必要
  • 縫うのに時間がかからない。
  • 傷が小さい事で、痛みも小さい。
  • 抜糸後のあとが目立たない。
  • 臓器を空気や光にさらさない。
  • 傷が小さいので他の臓器の観察が出来ない。
  • 出血を発見した場合、傷を大きくしないといけない。

簡単に考えるとこれくらい出てきました。

どちらが優れているとも言えませんが、避妊手術は緊急性のある手術ではなく、犬、猫の立場からすると人間の都合を押し付けられる物でもあるので、出来るだけ痛みを小さくし、手術時間も短縮したいというのが私の考えです。

人間でも腹腔鏡手術が主流になりつつありますが、やはり、体への侵襲が少なく痛みが少なくて、回復が早いからこそではないでしょうか?(犬でも避妊手術を腹腔鏡手術されてる先生のおられます。)

もちろん、子宮や卵巣の状態や大きさ、妊娠の有無で傷を小さく出来ない場合もあります。でも、それはその時に必要なだけ傷を広げてあげるようにしてます。

犬や猫の避妊手術は腹腔鏡を使わなくても鍵穴手術が可能ですので、かがみ動物病院では最小の傷での手術を目指しています。

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