犬/猫の食餌アレルギー考察2

写真は、来院された患者さんの写真で実際の病気とは何も関係ありません。

食餌アレルギーは食餌中のタンパクに対して起こるアレルギー反応です。基本的には脂肪や炭水化物には起きにくいです。

アレルギー、という名がつくからには免疫が関わっていて、免疫が関わるというからには全身の症状が出ます。

ですので、食餌アレルギーの場合、全身の痒みや発赤だけが症状ではなく、嘔吐や下痢や便の回数の増加が認められます。

よく、耳が赤い → 食餌アレルギー → うちで売ってるドッグフードは食餌アレルギー起こさないからこの食餌に変えましょう、という事を言ってドッグフードを販売しているのを見かけますが、耳が赤い、手が赤い、痒みがある、などはあくまで症状の一部であり、これで診断する事は出来ません。

症状としては、最初に出てくるのは、太ももに強い痒み(出血する程噛む)や便の回数が一日5回以上する、というのが初期症状になります。

そこから、全身、特に口の周りや眼の回り、足先やお腹に赤みや痒みが出てくるようになります。

こういった症状の見極めはとても難しく、我々獣医師も症状を見ただけで疑う事は出来ても、症状だけで食餌アレルギーの診断は出来ません。診断はあくまで、アレルギーの検査や除去食試験などを行わないと確定できないのです。

ですので、安易にアレルギーといわれた場合、逆に要注意です。特に、一般の方にはお店の店員を含めてあまりにも安易に、アレルギーを連発しているケースをよく見かけますので、注意してくださいね。

 

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