犬に蹄を与える事の弊害

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今日は久しぶりに太陽が出ています。やはり、晴れている方が気分も晴れますね。

写真は、ダックスで上顎の両側の臼歯が欠けてます。

この方は原因不明の頬部の腫脹で治療したのですが、腫脹が引かずに、針生検と歯槽膿漏の有無をかねて歯石を取った時の写真です。

普通、こういった症状は歯槽膿漏が原因の事が多いのですが、全く、ありませんでした。しかし、両側に歯の欠けたあとを見つけました。

そのあと話を聞いてみると、子犬の頃、良くは磨きをかねて、蹄を与えていたという事でした。その時に歯が欠けてしまったのでしょう。

歯が欠けると何が悪いのか、それは、歯髄が露出してしまうので、知覚過敏はもちろん、そこから細菌が入って、歯髄炎をおこし、最終的には歯がだめになってしまいます。

歯を磨くのは、ガムや蹄などでは代わりは出来ません。それは、歯周病を防ぐためには、歯の周りの歯肉と歯の間のとても狭い空間、歯周ポケットを磨く必要があるからです。その狭い空間を磨く事はブラシの毛先じゃないと不可能です。

今でも蹄や骨などを売っているのを見かけますが、これは誤飲の恐れもあるし、歯を折る事もあって、全くいい事はありません。決して与えないでください。

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