子宮蓄膿症

最近ずっと天気が悪い日が続いています。天気が悪いと患者さんもなかなか来づらくなり、そして、最近やってるスロージョギングんもできずに運動不足になります。また3月に平川先生の心臓手術に参加して今度は実際に手術のお手伝いをする予定なので、体力をつけないと行けないところなのですが。

最近、子宮蓄膿症が多いです。

写真の子宮は今日他院からの紹介でこられたジャーマンシェパードの子宮です。

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本来の何倍の大きさになり、炎症を起こして、色が悪く、中からは血膿が出てます。本来の子宮はこんなではありません。

この1週間で3人も患者さんが来られました。うち、お一人は状態が悪く、手術をする前に亡くなってしまいました。とてもかわいがられていたのを知っていましたし、大事に飼われていたので、とても残念でなりませんでした。

子宮蓄膿症は避妊手術で防げる病気です。

かがみ動物病院では2歳半までの避妊手術をお勧めしますが、その理由の一つは子宮蓄膿症を防げるからです。

子宮蓄膿症は上述の患者さんのように、命に関わる病気です。

人間で言えば、とてもひどい盲腸がこれにあたると思います。

ひどい盲腸、手術すればほぼ治りますが、腹膜炎を起こしたり、穿孔したりすれば命に関わります。また、手術をしたくないという人もおられ、そういう方の中には亡くなる方もおられます。こういった状況が、近いという感じです。

子宮蓄膿症の場合、子宮内に外部から細菌が侵入し、子宮の中で化膿します。子宮の中の細菌は、エンドトキシン(内毒素)を放出するので、血圧が下がったりいろんな悪影響を及ぼします。

子宮蓄膿症は手術もお腹の中を洗ったりと手間がかかりますが、術後も不整脈が出て突然死したり、出血が止まらなくなったり、敗血症になったり、術後腎不全になったりと合併症も多くすごくたちの悪い病気です。

また、子宮蓄膿症になるのはたいてい高齢の事が多く、ほかの病気を持っていたり、状態が悪かったりと、命をかけて手術に望む事がほとんどになります。

しかし、手術をすればほとんどは完治できるという病気でもあります。でも、出来れば若い時にリスクの少ない健康な状態で避妊手術をして、防ぎたい病気です。

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